現地の人が集まるお店こそおいしいお店だ!
これは海外旅行の際の鉄則ですよね。
この言葉が一番似合うであろう有名店が台湾台北の公館にありました。
「陳三鼎」チェンサンディン
は、黒糖タピオカミルクの元祖とも言われているドリンク店で、おじさんの顔の看板が目印。
台北で知らない人はいないのではないかというほど現地では有名なお店です。
いつもグネグネグネとお店の前に長蛇の列。
4、50人の列は普通です。
ただ、少ないメニューのためお客側のオーダーが素早く出来ること、またテキパキとした店員さんたちのお陰でこのくらいの列でも15分ほどで捌いてくださいます。
いつ行っても途切れることなくこの列が続いているのですから、相当な人気が伝わるかと思います。
看板メニューは、上記にも書きましたが「黒糖タピオカミルク」
じっくり煮込まれてアツアツな黒糖タピオカに牛乳を入れたもの。
ミルクティーではなく、新鮮な牛乳を使っているのがポイントです。
また、タピオカ部分を触ると熱くて、カップをうまく持てないのもあるある!
他のドリンクスタンドでは経験のない熱さなのです。
初めて飲んだ時の感動は、忘れません…
もちもちとしたタピオカは、噛めば噛むほど甘味が増してきて口の中で牛乳と絡み、ちょうど良い美味しさに。
甘すぎない絶妙な味にみんな虜になるんですよね。
また、レモン愛玉もサッパリ美味しくてたまらない!
これは黒糖タピオカが入った愛玉ゼリーになります。
牛乳が苦手だという方には愛玉シリーズが愛されていました。
そして、値段が黒糖タピオカミルクが40元、他は35元と格安であったのも人気の理由でした。
(牛乳が高いので、他のお店だと最低でも50元〜)
そんな大人気店。
ずっと公館にあり続けると思っていたところ、2019年に突然の異物混入事件…
そして閉店してしまいました。
ファンが本当に多く、別の場所への移動、または改名して再出発してくれることをみんな祈っていたのですが、一向にその気配がありませんでした。
コロナ禍に入り、当時はマスク着用義務がかなり厳しく、ドリンクを外で飲むことも禁止されていたので、ドリンクスタンドはかなり大変な状況に。
しかし、徐々に規制が緩和されてきた頃、陳三鼎があった場所に、新たにドリンクスタンドが誕生しました。
現在は、「墨潮青蛙撞奶」というお店が営業されています。
こちらについては、店側からの情報がかなり限られており情報の判断が難しいものもあるのですが、従業員が全く違うので、陳三鼎が帰ってきた!というわけではなさそうです。
また、味もやはり違うという意見が多く、全く別物なのかなと感じます。
ただ、タピオカミルクの元祖として長く使用されていた「青蛙撞奶」という商品名がこちらのお店でも看板メニューとして使用されていること。
作り方がほぼ同じなこと。
さまざまな観点から、陳三鼎の姉妹店だ。というような形で認識されているようですね。
日本人の方も、ファンが多かったことと思います。
観光再開し、「あの味をまた…」と思われることがあるかと思いますので、現在の状況を書かせていただきました。
お店は変わってしまっていますが、姉妹店と言われる新店舗にて懐かしの味をぜひ味わってみてくださいね。