過去に、台湾の出産祝いについては記事にしたことがあります。
本日はそのお祝いのお返しについてご紹介したいと思います。
生後1ヶ月を滿月(マンユエ)と言って、赤ちゃんの両親が親しい人やお祝いをくれた方に赤ちゃんの紹介と、油飯やクッキー、ケーキなどの彌月禮盒(ミーユエリーホー)を送ります。この機会が大まかにお祝い返しと捉えられていて、いただいたものの半分を!などと値段を気にしたり、滿月の贈り物とは別のものを改めてお返しするようなことはないので日本より気楽ですよね。
まず、有名なのが台湾おこわ弁当のようなセットになっている彌月油飯(ヨウファン)
お肉やしいたけが入った油多めのおこわと、チキン、卵2つが定番。
卵は食紅で赤く色付けられているのが特徴です。
油飯は、基本的に男の子が生まれた時の贈り物であり、それはこのセット内容を見てもすぐに伝わるかと思います。チキンにたまご2つ…ストレートな表現で最初聞いた時はかなり驚きました!(雞は台湾では男性のシンボルを表す言い方)
昔は、男の子が生まれると喜ばれ、盛大に贅沢品を使ってお祝いしようということで、鶏肉や卵が使われたということが原点のようですね。
女の子が生まれた時は、クッキーやケーキなどのお菓子BOXが選ばれる事が多いです。
このような贈り物に、赤ちゃんの写真カードをつけて、出来るだけ手渡しで一人一人に配りに行くのが定番です。
必ずどの赤ちゃんにも滿月はやってくるので、台湾の妊婦さんは、妊娠中からどこの商品を贈り物にするか考えることになります。
展覧会などに参加すると、無料でクッキーやケーキ、油飯の試食ができたり、母子手帳を持って自分で気になるお店に問い合わせて試食を予約したりして、早いうちから準備をするのが一般的!早割りや大量購入割引などもあったりします。
産後施設に営業担当者が訪れてくるので、その時に受け取ったサンプルのお菓子やおこわが溜まって食べきれないという悩みを持つ人も多いとか。
ただし、親戚が関わってくることなので、両親や嫁ぎ先の両親の意見が重要視されることもしばしば。特に油飯は祖父母の意見で選ばれることが多いような気がします。
上記、性別ごとに贈り物が違うと書きましたが、実際はどちらでも良く、油飯であっても子孫繁栄などいう男の子を表す以外の意味も込められているため、分別は絶対ではないという点だけ追記させていただきますね。
「今日は〇〇さんのところの彌月油飯が届くから昼ごはん控えめにしようー!!!」
という会話が日々行われている台湾。みんなで赤ちゃんに想いを馳せてお祝いできるとても素敵な機会。これからも続くことを願います。
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