台湾の観光地にしか行ったことがない、見たことがないという方も多いかと思います。
しかし、このブログは台湾の実際の生活する上で気になったことや目に留まったことも記していきたいので、今回はまたまたマイナーな記事になるかと思います。
台湾の生活路地に一歩足を踏み入れると、台湾感溢れる雰囲気になりますよね。
細い路地の左右にはぎっちりとコンクリート式の公寓(アパート)が並んでおり、高さは2階〜5階とさまざま。
見上げたら、そのような窓が並んでいることになりますが、日本と異なるところがありますよね。
それは、どこの窓も鉄格子でびっちり覆われていることです。
だいたい築40年以上の古めのアパートに多いので、新しいマンション等には設置されていないことが多いです。
しかし、私自身も公寓に住んでおり、生活に関わることなのでこちらの鉄格子については常日頃から考えることがよくありました。
外に出ることができるベランダであっても、外側全体が覆われているタイプ。
またベランダの外側は手すりのみで、窓に別途鉄格子がついているタイプなどさまざま。
なぜ、こんなにも鉄格子で覆われているのか、みなさまご存じでしょうか…
よく言われるのは、「盗難予防」
窓を割られる心配がなく、外部からの侵入を防ぐことができます。
治安が悪化していた頃に建てられた家なのだな…と感じますね。
また、「台風予防」
日本と同じく台風被害を受けることが多いので、日本では雨戸を閉めるように、この鉄格子が強風によるガラス割れや物が飛んできてガラスに当たるのを防いでくれるということです。
他にも、暑い日差しが直接部屋に差し込むのを防いでくれるなど、さまざまな理由が相まってこのような設置になったのだと思われます。
しかし、住んでみると利点だけではなく、不安もたくさんあります。
特に、火災のとき。
鉄格子で窓という窓を覆われているので、万が一火災が起こった時に逃げる窓がありません。
ベランダも全て覆われているタイプだとどうすることもできませんよね。
そのために、一応決まりでは開けられるミニ出口を鉄格子に作るようになっているのです。
右下の窓で言えば、右から2、3列目が扉となっているのが確認できます。
こちらを開けて逃げればいい…
しかし、いつでも開けられたら防犯の意味がないので、やはり鍵をかけていますし、長い間何十年も使わないといざというときに固まっていて開けられないことも多々あるようです。
実際、火事が起こり逃げられなかった事件も何件もあり、鉄格子の悪いところが顕著に現れています。
普段はプランターなどを置いて草木を楽しむ空間にしたり、防犯対策、台風対策として家を守ってくれる役割を担ってくれていますが、しっかり定期的に小さな扉の開け閉め確認をおこなったり鍵の開け方の共有などを行う必要があるのではないでしょうか。
ショッピングセンター周辺や観光地では見られない、住宅地事情についてでした。
我が家も窓、ベランダ共に囲まれているので定期確認をしっかり行っていきたいと思います。