※記事最後に展示物のキョンシーの写真がありますので苦手な方はご注意ください。
先日、ネットを揺るがすニュースが入ってきました。
それは台南美術館にて「亞洲的地獄與幽魂」というアジアのお化けや妖怪、ホラー作品などを扱った展覧会が開催されるというもの。
すぐさま台湾中に情報が広がり、賛否両論ありましたが行きたいという声が絶えない数日間でした。
そして開催を迎えたこの週末。
台北から向かう若者たちは、25日の深夜1時に台北を出て、車を運転して早朝に台南に到着。
早朝からずっと暑い中並んでいたという話です。
これまでにないほど、台南市美術館に多くの人が訪れて、その長い列を見るだけで疲労がたまるほど…
この展覧会は、台湾、中国、日本、タイなどアジアの妖怪やホラー関連の展示物や作品に触れることができるもので、中国であればキョンシーのリアルな模型は今回の目玉展示物となっています!
タイであれば、ガスーと呼ばれる頭と内臓だけの女性の妖怪の模型(めちゃくちゃリアルで怖い)
日本コーナーは河童や雪女、天狗などをはじめとする多くの妖怪たちの展示物が用意されています。
その中には、日本の妖怪といえば忘れることのできない、あの!キャラクターたちのコーナーも存在します!!!!!
開催期間は2022/6/25-10/16
火曜日から日曜日 10:00 -18:00(土曜日のみ21:00まで)
チケット価格は
台南市民は身分証提示で50元
敬老チケット80元
団体チケット(10人以上) 120元
普通チケット150元
0〜6歳までの子どもと台南市の高校生以下は無料
となっています。
こちらの展覧会、記事の始めに賛否両論と記載しましたが、やはりこのような恐ろしい展覧会を否定的に感じる方も少なくありません。
正直行かなければ良いのに…と思うのですが、展覧会に行くのに「呪われる」「気分が悪くなった!どうしてくれるんだ!」というような声もあるようです。
そのため、運営は急遽毎週土曜午後6時~9時に、台南市内の廟のお守りを入場者に限定1000個配布することに…
館内に持ち込めない魔除けグッズの持ち込みを規制するため、また苦情処理のため、大変だとは思いますが迅速で柔軟な対応に驚いています。
訪れた人の感想では、みなさんやはり平安符と呼ばれるお守りを持参してかなり覚悟の上で観覧しているようです。
そして、展覧会のあとは台南の廟を訪れてしっかりお参りしてから帰宅する。というコースが出来上がっているとか。
なんだか笑えてくるような話ですが、美術館では全力で楽しんで、そのあとは全力で廟にお参りして、真正面から展覧会と向き合う姿が素直でまっすぐな台湾みを感じる一面でもありますよね。
実は我が家の夫も行きたいと楽しみにしている様子…
行かれる方は、並ぶことを覚悟するだけでなく、ぜひお守りを持参するなり、展覧会→廟にお参りコースを採用するなり、心して楽しんでいただけたらと思います。