驚き!台湾で妊娠出産シリーズ最終話④産後(退院後)の台湾あるある編+まとめ

 

今週は、私の台湾での2回の妊娠、出産で感じた台湾あるあるをシリーズとしてお伝えできたらと考えています。


今日は第四回目でラスト
「産後(退院後)の台湾あるある」について!

大まかな内容は下記の通り。

・退院後の過ごした方は三種類「月子中心」「月嫂」「自宅」
・漢方で身体を調整
・1ヶ月間シャンプー禁止?!監視がキツい
・精神面も健康に
・まとめ

 

それでは一つずつご紹介しますね。

まず
・退院後の過ごし方は三種類「月子中心」「月嫂」「自宅」

台湾では、産後の女性がゆっくり静養する「坐月子ヅォユエズ」という伝統的な風習があります。
古くから伝わる漢方養生という考えを基に、たくさんのサービスや人の手を借りながらしっかり体と心を休ませます。

大体、産後のお母さんが退院して向かう先は自宅ではありません。
月子中心と呼ばれる、あらかじめ予約してある産後施設へ移動!
病院の中に同系列の月子中心があるところもありますし、タクシーに乗って旦那様と赤ちゃんと大きなキャリーケースを持って大移動することも多く、2週間、3週間、4週間など希望の滞在日数をこちらで過ごします。とても綺麗な広いお部屋なので、ホテルと同じで費用もしっかり発生します。
また、食事も3食+2回のおやつタイムがあったり、赤ちゃんは24時間預かってもらえ、部屋のテレビ画面で常に様子をチェックできたり、家族も泊まれますし自身の体調から赤ちゃんの検診までしっかり行ってもらえます。他にも、お母さんのエステや色んな楽しい教室(工作や手芸、勉強会など)に参加できたり、毎日をとにかくのんびり過ごせる夢のような空間のようです。

産後ケアセンターに泊まらない場合は、自宅に月嫂(ユエサオ)と呼ばれる産後ケア専門のお手伝いさんに泊まり込み、または時間指定で来てもらい、必要日数のケアをお願いするという方法があります。
ユエサオさんはお母さんの三食の用意から買い出し、禁止事項の伝授と監視(後ほど説明)、赤ちゃんのお世話等専門の部分のみをしっかりとケアしてくださいます。台湾では、上に兄姉がいて、尚且つ祖父母と同居していない核家族がよくこの選択肢を選んでいる気がします。
慣れない外の施設ではなく自宅でしっかり休めるのはとてもありがたいですよね。

そして最後は、自宅での生活。
祖父母がいる場合は祖父母に食事の用意や家事などをお願いしたり、赤ちゃんのお世話をお願いしたりして、出来るだけお母さんはゆっくり休めるようみんなで協力します。
私は2度とも退院後は自宅に帰りました。理由は先程の2方法の費用面が高額でそこまでしなくても…という私の気持ちが一番大きかったことですが、1人目は義理母が世話をしてくれたこと。2人目は上の子供もおり、尚且つ夫が2週間仕事を休めたので夫に2週間の食事の用意や水仕事を頼めたこと。になります。
2週間はゆっくり休めたので、周りのサポートに感謝の坐月子でした。

 

次は
・漢方で身体を調整

産後は、産後専用の食事や漢方にて消耗した「気」と「血」を補うことが必要とされています。
月子餐は、しっかり栄養と漢方を組み込み計算された食事ですが意外にもとても美味しく食べやすくなっています。

私は自宅で過ごしているにもかかわらず配達も頼まなかったため、夫の作る食事+生化湯(産後専用の漢方スープ)という形を取りました。
近所の漢方のお店で簡単に手に入る個別包装の生化湯、1日1パックを湯煎しアツアツの状態でそのまま飲みます。

古い血を取り除き新しい血と入れ替える作用があるので、容量や飲み方を守る必要があります。大体産後3日〜2週間ほどは毎日飲み、その後は食事からの栄養と自分の体調を見て判断していきます。
とにかく冷たいもの、体を冷やすものは禁忌なので、野菜でも摂って良いもの悪いものかなり厳しく決まりがありました。

 

次は
・1ヶ月間シャンプー禁止?!監視がキツい

妊娠中もですが、産後も台湾ではいろいろな言い伝えや禁忌があります。
特に今でも言われているのが、水仕事は禁止。シャンプー1ヶ月禁止。スマホやテレビ禁止。帽子着用などなど…
身体を冷やすことがダメなので、水仕事の多い家事はほぼアウト。また頭を冷やさないためにシャンプーもさせてもらえない方が未だにたくさんいます。
私の場合も義理母にダメだと言われましたが、かなり討論したあと、入浴後すぐにドライヤーでしっかり髪を乾かすことを条件に許してもらえました。
また、産後に出かける際は母子で帽子着用も必須です。赤ちゃんを抱いていたら必ずたくさんの人から「赤ちゃんもあなたもなんで帽子被っていないの!」との声がかかること間違いなし。
厳しい義家族やユエサオさん、産後施設の場合はかなりこの禁忌事項について監視され注意されるのでとても大変です!

 

・精神面も健康に
そんな産後の禁忌に苦しめられるお母さんもいるとは思いますが、台湾の社会の産後のお母さんに対する豊富なサービスや協力はかなり素晴らしく、最高に羽を伸ばせる期間でもあります。
頼れる人がそばにいてくれるため、心の健康がかなり保てるということで、産後クライシスなどの心が不安定になる人が比較的少ないと聞いたことがあります。坐月子が終わってからも、ずっとみんなで協力して過ごしていけたら何も言うことはありませんよね。

 

最後に
・まとめ

今回のシリーズはかなり詳細にリアルに書かせていただいたので、病院での様子など詳しい表現が多くなりましたことをお許しください。
私は日本での出産を経験していないため偏った意見もあったかもしれませんが、少しでも台湾での妊娠出産入院産後のようすを感じ取っていただけたら嬉しいです。
一言でまとめると、台湾でのお産は「付き添い人が終始大変!!」これに尽きます!

①から④まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

you

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