台湾茶探訪の旅、最終回となる第4回目は「白茶」に焦点を当てます。白茶は、最も自然な状態に近い茶とされ、その繊細な味わいが特徴です。
白茶の製造過程は、他の茶と比べても非常にシンプルです。茶葉を摘み取った後、自然に萎凋させ、その後、乾燥させます。発酵は行わず、茶葉の自然な香りと味わいを最大限に引き出します。
台湾の白茶は、その製造地によっても異なる特徴を持ちます。例えば、高山地帯で栽培される白茶は、その清涼感と繊細な味わいが評価されています。これらの違いは、それぞれの地域の気候や土壌の違いから来るもので、一つ一つが独特の個性を持っています。
白茶を淹れる際には、まず急須一杯に沸騰したお湯を注ぎ、1分間蒸らします。これにより、茶葉の灰汁や雑味を取り除きます。1分経過したら、そのお湯は捨てます。次に、再度急須に沸騰したお湯を注ぎ、1分30秒から2分ほど待ちます。この間に、湯呑に熱湯を注ぎ、湯呑を温めます。これにより、茶を注いだ時に香りがより引き立つようになります。
台湾の白茶は、その製造過程と、それぞれの地域の特性によって生み出される、独特の香りと味わいを持つ茶です。一杯の白茶から、台湾の茶作りへの情熱と、その地域の風土を感じてみてはいかがでしょうか。
このシリーズが皆様にとって、台湾茶の魅力を再発見する機会となったことを願っています。皆様からの好評をいただければ、さらに多くの台湾茶の魅力を紹介する機会を設けたいと思います。どうぞお楽しみに。