今週は、私の台湾での2回の妊娠、出産で感じた台湾あるあるをシリーズとしてお伝えできたらと考えています。
ただ、クリニックや小さな産婦人科、総合病院では各対応や内容が異なるため、今回のシリーズは
「台湾台北市の総合病院での出産」
での内容となることをご理解くださいね。
今日は第三回目
「出産後〜退院までの台湾あるある」について!
大まかな内容は下記の通り。
・子宮マッサージが激痛
・産後すぐのご褒美!激辛生姜ドリンク!
・付き添い人が泊まり込みで世話する
・入院準備物が独特
・食事は自分で用意が基本
・一日中ほぼ授乳室
・激安出産費用
それでは一つずつご紹介しますね。
まずは
・子宮マッサージが激痛
出産し切開部分の縫合が終わると、ベッドのまま分娩室の外の廊下で待ちます。
先生が来て、子宮マッサージのやり方を付き添い人の夫に説明します。子宮の中のものを全て出すためにお腹をかなり強く強く押すのですが、これを夫は1時間続けなければいけません。
1人目の時に、激痛に耐えられずこれをしっかりできていなかったので、産後自宅で大量出血することが数回。2人目はかなり真面目に1時間びっちり行いました。そのおかげで産後の大量出血は無く、子宮の戻りも早かったように思います。こちらも激痛ですが、1時間行った夫にもただただお疲れ様と言いたいですね。
次に
・産後すぐのご褒美!激辛生姜ドリンク!
私の病院では、産後入院部屋に移動するとすぐに生姜ドリンクが渡されます。
病院からの唯一の優しさというか、お疲れ様と言われているようでとても嬉しいこのドリンク。
ただ、ホットで、とにかく激辛で甘くて。
数口で耐えられなくなります。
全部飲めたらいいのですが、一口だけでも身体中に染み渡る…辛いけど甘い、思い出に残るお疲れ様の味です。
次に
・付き添い人が泊まり込みで世話する
陣痛に引き続き付き添い人(多くは夫)が泊まり込みでそばにいてくれます。上に兄姉がいる場合は多くは祖父母に預けられ夫はずっと病院という形ですね。
椅子を伸ばし簡易で眠れるだけのスペースなので旦那様も大変だと思います。ちなみに我が家は通院時と同じく一人で大丈夫だよと伝えて、上の子の世話を家でお願いしたりしていました。
産後の必要なお世話も沢山あります。
①産後1.2時間で看護師さんと夫と一緒にお手洗いに入り、産婦は尿を出さなければいけません。その際の補助、切開した傷口の洗い方の指示、薬の塗り方の指示など、夫も必ず受けなければなりません。陣痛中と同じく恥は捨てるしかないのです…
②ベッドに寝た状態でも先生や看護師に傷口を見せられ薬の塗り方を教わる
③車椅子を使用する場合は授乳室までの送迎
④水分や食事の手配
⑤退院前の勉強会の参加
⑥支払いや出生証明書の手配
本当に大忙しです!
次に
・入院準備物が独特
パジャマは入院着があるので不要
陣痛中から退院までベットに敷くので介護用給水シーツが必須
会陰切開部を洗うための産後ケア用ボトル「生理沖洗器」が必須
日本の産褥ショーツは不可、台湾のコンビニでも買えるまとめ売りの使い捨てショーツが必須
病院からの説明はかなり適当で書類に書いていないものも多く、当日注意されることが多発するかもしれません。ただ売店で買えるものばかりなので付き添い人に売店に走って貰えば持ち物系はほぼ解決します!
また日本では浮腫と戦うためにみんな用意するであろう着圧ソックス、台湾だとかなり珍しがられ、いろんな方に説明をした記憶があります。
・食事は自分で用意が基本
台湾の総合病院でも産後の食事メニューが一応ありますが、別料金になります。
多くの台湾人は自分で選んだ月子餐(産後食)のお店に配達を依頼しているので、朝昼夜と付き添い人が受け取り部屋まで持ってきてくれる形ですね。
ちなみに私はこだわりがなく、三食全て夫が買って届けてくれました。ただ必ず生姜入りの魚スープ、炭水化物、ホットチョコドリンクを頼みました(母乳のため積極的に摂るよう病院から説明あり)
・一日中ほぼ授乳室
赤ちゃんは赤ちゃん部屋で預かってもらいますが、産後すぐから3.4時間おきに授乳室へ授乳に向かいます。二段階ほどの認証(番号を言ってロック解除を受ける)を経て赤ちゃんと会えて、ひたすら授乳。
1時間半ほど授乳して部屋に戻ると、また1時間半後には呼ばれます。
2時間ほど授乳室にいたら、部屋に戻ると休む暇もなくまた次の授乳。赤ちゃん部屋のオバチャンたちに「こんな小さいんやからもっと飲ませなあかん!」「寝たら叩き起こして飲ませて!」とビシバシ指導されます。
また入院中一度は必ず添い乳の練習もさせられます。
母乳推薦病院が多い印象です。
最後に
・激安出産費用
さて、費用面がやってきました。
総合病院の利点と言えば、安全面と金銭面!!
大きく望まない場合(麻酔なし、赤ちゃんの追加検査なし、相部屋、食事なし)の出産費用と三泊四日入院費は下記の通り。
診察代や分娩費などは全て保険が効き、出生証明書代5枚と消耗品の費用のみで、母子合わせて1800元ほど。日本円で7000円から8000円なのです。
ほぼ赤ちゃんのオムツ2袋とお尻拭き代ですね。
まさか、一万円札でお釣りが来るなんて誰が思うでしょうか。本当に驚きましたが出産2回とも同じ金額でした。
また、他のクリニックに比べて特別高い妊婦検診費も、総額7,500元程度(台北市補助ありの出生前診断費も含む)なので、妊娠〜出産にかかった費用を合計しても10000元に満たないのですよね。40,000円しないくらいです。
本当にありがたいなと感じました。
※他のクリニックは数万から数十万元するところが多いです。
もしサービスや部屋の綺麗さ、食事などに拘らなければ、総合病院の格安出産はとてもおすすめです。
長くなりましたが、次は産後あるあるで締めたいと思います。
最後までぜひよろしくお願いします!