台湾人はマンゴーかき氷を食べない?地元密着型のかき氷は全然違うローカル感満載フード!
5月も終わりが近づき、今年もまた暑い季節がやってきました。
気温が上がると食べたくなるのがかき氷。台湾といえばマンゴーかき氷やふわふわのミルク氷で作られた雪花冰(シュエファービン)が浮かぶと思います。筆者も以前はそうでした。
旅行で訪れるたびにマンゴーかき氷を食べて、「あー!台湾だー!」と台湾を感じていましたが、実は日本のガイドブックに載っているような有名店は、期間限定店舗であったり、観光地にある観光客に人気のお店であることが少なくありません。
実は台湾の生活に溶け込んでいるのは、マンゴーやふわふわの雪花冰とはちょっと違うものになります。
「黑糖剉冰」(ヘイタンヅゥアービン)と呼ばれる、ガリガリ削ったかき氷に黒糖シロップをかけたものがあるのは、ご存知でしょうか。
意外にも、台湾では日常的にこちらのガリガリ氷が食べられているのです。
特徴としては、器の下側に4、5種類のトッピングが入っており、その上から氷を盛り最後に黒糖シロップをかけるという作り方です。
上からはどれも同じで、トッピングが見えません。
しかし、食べ進めていくと、中にはたっぷりのおいしい具材が。
こちらは小あずき、仙草ゼリー、プリン、芋圓(芋のモチモチ団子)と練乳をトッピングしたもの。
もちろん、何を入れるかを自分で選べるのがポイントです。
オーダー時に、3〜5種類と各お店ごとに決まったトッピング数があるため、食べたいものをその分だけ伝えます。
その中身は
小さいあずき、大きいあずき、緑豆、タロイモ、さつまいも、粉粿(クチナシゼリー)、仙草ゼリー、愛玉、パイナップル、ピーナッツ、ハトムギ、パッションフルーツ、芋圓(芋団子)、地瓜圓(さつまいも団子)、小珍珠(ミニタピオカ)、湯圓(ミニ団子)、ナタデココ、蒟蒻ゼリー、桃ゼリー、パッションフルーツゼリー、抹茶ゼリー、杏仁豆腐、プリン、オレオ、コーンフレーク、チョコレート粉
などのさまざまな種類があり、何を入れるか悩みますよね。
おもしろいのが、米苔目(ミータイムー)という麺を入れる人も多いということ!
麺が冷たさでキュッキュッとした食感になるのですが、味が染みるわけではないので食感も味も浮いている感じがし、私は選びません。
しかし台湾人はかき氷にこの麺を入れるのが大好きなのです。
上からかけるのは黒糖シロップというより黒糖水のため、甘さもサッパリめ。最後のスープまで飲めてしまいます。
マンゴーかき氷や雪花冰は上にトッピングが乗っており写真を撮っても映えますが、この黑糖剉冰はトッピングが隠れているのが見栄えではマイナスです。
しかし、値段が日本円で300円未満で食べられるところが多いのが一番愛される理由ではないでしょうか。
旬のフルーツももちろんおいしいのですが、もし機会があれば、地元密着型のトッピングを楽しめるガリガリ氷もぜひお試しください!