台湾茶探訪の旅、第3回目は「紅茶」に焦点を当てます。紅茶は全世界で愛される茶の一つで、台湾でもその製造が盛んに行われています。
台湾の紅茶は、その豊かな香りと深い味わいが特徴で、特に「紅玉」や「東方美人」などの品種が知られています。これらの紅茶は、台湾の気候と土壌が生み出す独特の風味を持ち、世界中の紅茶愛好家から高い評価を受けています。
紅茶の製造過程は、茶葉を摘み取った後、自然に萎凋させ、その後、揉むことで発酵を促進します。発酵が進むと茶葉は赤く変色し、紅茶特有の香りと味わいが生まれます。最後に、茶葉を乾燥させて完成となります。
紅茶を淹れる際には、まず汲みたての水を用意します。紅茶には軟水が適しており、日本は軟水に恵まれているため、汲みたての水を使うと良い結果が得られます。お湯は沸騰直後(100℃)のものを使用します。これにより、紅茶の香気成分が最大限に引き出されます。
次に、やかんに汲みたての水を入れ、火にかけて沸騰させます。5円玉くらいの泡がボコボコ出ている状態が目安です。
その後、ポットとカップにお湯を注ぎ、全体を温めます。温めたポットに、ティースプーン1杯(2~3g)を1人分として、人数分の茶葉を入れます。細かい茶葉は中盛、大きい茶葉は大盛にするのが目安です。
沸騰したてのお湯を人数分注ぎ、すぐにフタをして蒸らします。この時、沸騰したお湯を勢いよく注ぐのがコツです。1杯分150~160mlが目安となります。
蒸らす時間は、細かい茶葉は2分半~3分、大きい茶葉は3~4分が目安です。その間、ポットにティーコジーやティーマットを使うと、保温効果が上がります。
蒸らし終わったら、ポットの中をスプーンで軽く混ぜます。その後、茶こしで茶ガラをこしながら、濃さが均一になるようにまわし注ぎます。最後の一滴まで注ぐことが大切です。
このように、紅茶の淹れ方には一手間加えることで、その豊かな香りと味わいを最大限に引き出すことができます。一杯の紅茶から、台湾の茶作りへの情熱と、その地域の風土を感じてみてはいかがでしょうか。
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