今回は、みなさんが体験したことがあるのではないか。というお話です。
みなさまは、「おばさん」という言葉にどのようなイメージがありますか?
・親戚の「おばさん」親戚関係
・隣の家の「おばさん」身近な関係(おばちゃんもあり)
・老の意味を含む「おばさん」
一つ目の親戚のおばさんは、呼び方として存在するので関係性によっては必ず使うことになります。
二つ目のおばさん、おばちゃんも子どもや若年層から大人に向けて、親しみを込めて呼びますよね。
例えば顔見知りの関係性を含み「隣のおばさんから飴をもらったよ」
友達のお母さんに「おばちゃん、今日〇〇ちゃんのお家に遊びに行ってもいい?」
基本的に自分の親と同世代かそれ以上の方に対する呼び方になります。
三つ目のおばさんは、マイナスな意味を含んだものになります。
自分に対して「おばさんになったなあ、、、」
「あの人の服、オバサンぽいよね」
などと年齢関係なく各方面から老けたことを表すために使いますよね。
日本人的には、この三つ目のイメージが強いので、おばさんと聞くと少し嫌悪感を抱くのが自然なのかなと思います。
年齢には逆らえませんが、おばさんと呼ばれるのは何歳から良いというものはなく、いくつになってもつらいですよね、、、
それでは、台湾ではどうでしょう。
台湾には「阿姨(アーイー)」という呼び方があります。これは直訳すると「おばさん」
日本では、おばさんまでの途中経過を「お姐さん」と表すことが多いですが、台湾では子供から見たらみんな「おばさん」
小学生や中学生から見た社会人はみんな阿姨
30代から見た50代もみんな阿姨
いくつになっても年上の女性はみんなアーイーなのです。
姐姐おねえさんという表現は学生に対してまでで、基本的には子供から見たらみんなおばさんになります。極端なことを言えば小学生が高校生のことをアーイーと呼ぶこともおかしくはないのですよね。
私も、洗礼を受けてここまできました。
台湾に嫁いできてから小さい子と会う機会がありました。その際に「アーイー」と呼ばれて「お、おばさん!?!?」と驚き、、、
まだ自分はハタチそこそこなのに、、、
驚く私でしたが、夫もみんなも「アーイーが正しいし、それ以外の言い方はない」と私の疑問を断固否定。
まだオバサンじゃないのに、台湾だとオバサンオバサンと呼ばれるんだな。と切なくなった出来事でした。
それからも慣れない日々が続きましたが、今ではアーイーが当たり前。
私自身も、子どもたちに若い日本人の女の子をアーイーと呼ばせることもしばしば。そして後で「申し訳なかったな」と後悔するようになりました。
しかし、中国語で子どもたちと話す時は、アーイーとしか言えないので、相手から何を話してるのと尋ねられたら「ママのお友達のおねえさんだよ。と言ったんだよ」とオバサンを伏せて訳すようにしています。
中国語の阿姨には、マイナス要素は含まれていません!
老けた、や悪口的な意味合いは全くないので、そこは慣れるしかないのです。
そして、この問題は「叔叔(オジサン)」も同じです!
10代でも、小さな子どもからすればアーイー。
台湾での当たり前に驚きつつも、少しずつ慣れていけたらいいですね。
以上。阿姨についてでした。