【文化】台湾の仕事始めは神様へのお参りと爆竹で派手にスタートし運気と売上アップを願おう!
台湾に来て誰もが遭遇する耳を塞ぎたくなるようなうるさい音。
それは爆竹です。
爆音は突然やってくるので、動物を飼っていたり小さい子どもがいる家庭にとっては正直腹立たしいタイミングも多いです。
年越しの時間にはあちこちでバンバンバン!明け方まで続くこともあり寝れない人も多いですよね。
また旧正月期間は時間関係なく、よくそこらへんで爆竹が鳴っています。
私たち日本人にとっては爆竹は良くないもの。というイメージがどこか拭えないのですが、台湾の文化ではお祝い事。めでたいときに行うとっても大切なものなんですよね。
昔からの言われでは「鬼や厄を追い払うため」「神様を迎えるため」「運気を上げるため」などが理由として爆竹を使用します。
結婚式や、新しいお店がオープンする時などにも爆竹を鳴らして神様を迎え入れ、これからの運気が良くなるように願います。
お正月や旧正月も同じですね。
そして、今回お伝えするのが、旧正月休み明けの仕事始めの際の行事についてです。
会社として、まず仕事始めの前にやることがたくさん!
・お供え物をして拜拜(神様にお参り)
・神様のお金を燃やす
・お酒を撒く
・爆竹を鳴らす
・お供え物を片付けてシェアする
仕事始めのことを「開工」(カイゴン)と言います。
ネットなどで便利な開工用の金紙セットが売っているので、多くの個人事業主や会社はそのようなセットを使うところも多いように思います。
会社やお店の入り口の前に机を置いて、その上にお供え物を置きます。
・ツイの蝋燭
・鶏、魚、豚
・發糕かケーキ5個
・湯圓スープ4杯
・あずき、緑豆と砂糖
・清茶3杯
・酒3杯
・3種類か5種類のフルーツ(みかん、ゆず、グレープフルーツ、ライチ、リーズ、梨、りんごなど)
などが開工拜拜にふさわしい、神様をしっかりお迎えできるお供え物と言われています。
そして、セットの中に入っている神様のお金の金紙を燃やしてお酒をその燃やしている金爐周りに撒きます。
その後、地面に置いた爆竹に火をつけて爆音を鳴らして神様を迎え入れ運気アップ、売上アップを願います。
こちらは一通りの行事がおわり片付けをされているお店ですが、奥にはお供え物が置かれていた机、男性の左手には金紙セット、地面には金紙を燃やした金爐とその周りにはお酒が撒かれた跡がありますよね。
地面には爆竹の跡も。
これが、旧正月期間から開工に合わせて各地で行われるのです。
説明はもう不要だと思いますが、連休後の初日の朝は本当に大変!!!!!!
ちなみに片付けまでしっかりと行ってほしいのですが、このように爆竹のゴミが散らかっているお店もチラホラ。
地面が黒く汚れるのは仕方がありませんが、せっかく拜拜をしたのであれば爆竹のゴミまできちんと処理してほしいところです。
世界的に環境問題やゴミ問題などで爆竹についても議論がされている中ですが、今年も台湾は変わらず賑やかな旧正月、そして開工となりました。
寝た子どもが起きてしまったり、外で出くわすと耳が痛くなるほどうるさくて正直つらいときもありますが、台湾の文化として「いま神様をお迎えしているんだな」と前向きに受け入れるようになれたらいいですよね。
以上。
爆竹と開工についてでした。